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こだわりの三次元スチール製手摺

営業部の石﨑です。

 

施工に至る3年前からSNSの写真を見てご相談を頂いていたスチール製手摺の現場がありました。

今ではご依頼の多い商品ですが、当初は弊社ではほぼ取り扱っていなかったため、複雑なものに関しては出来ないと思っていました。

 

ご相談をいただいて弊社に持ち帰り、製造担当へ話をすると「内容次第で出来るかもしれない」との前向きな答えをもらいました。

そこから設計士様との本格的な打ち合わせがスタートしました。

 

まずは階段とスチール手摺の取り付けイメージから決めました。

手摺部は2本の丸パイプ、中桟には2段の丸パイプを取り付けたもの。これを3セット。

弊社での前例がなく、寸法や強度の出し方、施工方法が全く分からなかったのですが、

製造担当とも何度も話し合いを重ね、重要ポイントを押さえました。

 

3セット中2セット目は、丸パイプを曲線で曲げながら段板の上に一つにまとめました。

 

 

これがめちゃめちゃ苦労しました!!!

設計士様のイメージを崩さないよう、見た目の美しい曲がり具合で、また使用上不便にならないように、、

と何枚も何枚も図面を書き替えました。

 

もう1セットも同じように丸パイプを曲げるのですが、今度は段板の上ではなく横にずらしてフロアに降ろす、、?!

 

 

3次元の図面は自力ではさすがに書けず、製造担当に身振り手振りでの相談、、

他2セットと同じイメージで調整しながら納められるか確認すると、「出来る」との言葉をもらい、本当に心強く感じました。

 

製造担当と何度も打ち合わせをして形にしたデザインと施工方法を、設計士様にプレゼンさせていただきました。

設計士様からは、

「こんなことが出来るんですね。前々からやってみたかった事が実現できます。

このデザインで大丈夫です。とても嬉しいです。ありがとうございます。」と言っていただきました。

この仕事をしていて一番嬉しい瞬間です。

 

その後、細かい修正を行い、採用していただきました。

完成後現場にお伺いし、納品された手摺を見て、イメージ通りに納められていて私自身も感動しました。

設計士様からも感謝のお言葉をいただき、難しい案件ではありましたが最後までやり切れて本当に良かったと感じました。

こう思えたのも「出来ない」と言わない製造担当の意地のお陰かもしれません。