製造の黒木です。
入社から早くも3年。私は現在、本社工場内のNC工作機械を動かす加工プログラムの作成を担当しています。
日々勉強しなければならないことが山積みで、結構やりがいのある仕事です。ハイ。
前回担当したブログでは『箱根 彫刻の森美術館』より
螺旋階段をステンドグラスで囲った作品「幸せをよぶシンフォニー彫刻」を紹介し、
「コロナ禍が終息したら旅行に行ってみたい」などと書いておりました。
……まぁ、案の定まだ行けてはおりませんが……。
せっかくなので今回は「旅行」から発想を広げ、
私が旅行をする時、つい旅先で探してしまう『超芸術トマソン』について紹介することにしましょう。
『超芸術トマソン』とは何か?
なかなか説明するのは難しいのですが、Wikipediaによると、
《芸術のように実社会にまるで役に立たないのに芸術のように大事に保存され
あたかも美しく展示・呈示されているかのようなたたずまいを持っている、
それでありながら作品と思って造った者すらいない点で芸術よりも芸術らしい存在》
のことであり、特に不動産に関連したものを言い表す通称のようなもの、だそうです。
トマソンにも様々な種類が存在するのですが、
今回はその中でも『無用階段(純粋階段)』に絞って例をご紹介。
(http://www.yu-gure.jp/tomason/muyou-kaidan.html および「トマソン」のWikipediaページより引用。)
『無用階段(純粋階段)』は、どこにもつながっていない、上って下りるだけの階段です。
増改築などにより、そこにあった扉や階段が途絶え、階段としての意味を失ったものを示します。
本当に「ただそこに存在するだけ」の階段なのですが、
何故だか行き止まりまで上ってみたくなる妙な魅力があり、私はいつも見知らぬ土地ではコレを探してしまいます。
何気ないものから意味を見出すのが人間とはいえ、
こんなものにまで芸術を感じてしまうのは、なんだか面白いですよね。
私も、普段何気なく思っている仕事のひと工程から、
何か面白い発想を見出したりしたいなぁ、と思うばかりです。