何故人間は冬眠せず、厳しい寒さの中でも活動する道を選んだのでしょうか。
寒さにめっぽう弱い、生産管理課の山際です。
今回はアメリカのニューメキシコ州、サンタフェにある「ロレット・チャペル」の不思議な螺旋階段についてのお話です。
(参照:http://www.link-usa.jp/us-dictionaly/archives/2008/05/24_191013.htmlより)
チャペルの厳かな雰囲気と螺旋の重厚感が見事にマッチし、
まるで天に昇っていくかの様な荘厳な佇まいは空間を一層神秘的に彩っています・・・が!
お気づきでしょうか?なんとこの螺旋階段には支柱が存在しないのです!
一般的に螺旋階段を建てるには何かしらの支えが必要となりますが、
この螺旋階段は一体何を支えに屹立しているのでしょうか?
構造に不安を覚えますが、20人が同時に乗っても問題のない頑丈な造りだそうです。
階段メーカーに就職して早2年が過ぎようとしていますが、
生まれつき文系の私にはメカニズムなんて分かる由もありません。
ちなみに、支柱のない螺旋階段はこの他にもいくつか存在します。
【仁風閣の螺旋階段】
(参照:鳥取城跡・久松公園の「仁風閣」は文明開化の象徴?白亜の洋館がスゴすぎる!│観光・旅行ガイド – ぐるたび (gnavi.co.jp)より)
【ルーブル美術館の螺旋階段】
(参照:ルーブル美術館 螺旋階段 – Bing imagesより)
仁風閣の螺旋階段は桁が全体を支える構造、ルーブル美術館の螺旋階段は鉄製となっているので、
必要な技術や難易度はさておき、支柱が無くとも設計は可能となるようです。
ロレット・チャペルの螺旋階段、通称「聖ヨゼフの螺旋階段」についてはきちんと文献を調べて謎を解き明かしたいのですが、在りし日の私が取り組んでいた卒業論文の比にならない文字量になってしまう恐れがあるので、この階段が造られた経緯・語り伝えられている逸話の内容を紹介する程度に留めておく事とします。
以下引用↓
【1873年、ロレットチャペル完成が近づいていた頃に不思議な出来事が起こる。
完成直前だったロレットチャペルにある深刻な問題が発覚する。
2階の聖歌隊が歌うギャラリーへと続く階段を作り忘れたのだ。
なんとかして階段を作れないかと奔走するロレットチャペルのシスターたち。
しかしどの建築家も「階段を作るスペースを確保するためにチャペル自体を作り替えなければならない」と
現状維持のまま階段を作ることは不可能であるという認識で一致していた。
途方に暮れたシスターたちには祈ることしかできず、聖母マリアの夫である聖ヨセフに9日間の祈りを捧げることになった。
何事もなく祈る日が8日間続き、遂に9日目を迎えてしまうが、最後の最後で不思議な出来事が起こる。
どこからともなくロバを連れ、大工道具箱を持った白髪の男が訪ねてきた。
その男が持っていたものはハンマー・のこぎりと・T定規・というわずかな道具と木材であった。
数日後に階段が完成し、男はどこかに姿を消してしまう。
シスターたちはお礼をしたいと男の行方を捜し、新聞にまで広告を出したが結局男の行方は分からなかっただけでなく、
階段に使われた木材の購入記録はどこにも残っておらず、ニューメキシコ州周辺では採れない木であったことも明らかになった。】
(参照:なぜ存在できるのか、聖ヨゼフの階段 (takashi1016.com)より)
もしこの話が真実なら・・・まさに小説より奇なり、ですね。信じるか信じないかは、あなた次第です。